aiko「予告」オフィシャルインタビュー
自らが歩んできた道のりすべてを肯定し、未来の行き先を見定めることはとても難しい。日々、次から次へと溢れ出してくる不安や悩みに押しつぶされそうになり、立ち止まってしまうこともしばしばだから。じゃあ僕らはどうして生きていけばいいのか? その答えはこのフレーズに集約されているように思う。
<予告 あたしだけの道をあたしは知っている 変幻自在振り返れば綺麗>
<選べないよ ずっと だけどそれでいい きっとあたしのあたしが知っている>
aikoのニューシングル「予告」。それは、聴き手の心のモヤモヤを一瞬で晴れやかにし、自分を信じて前へと進むための力を与えてくれる最強の1曲となった。
「私自身、“でも”とか“だって”という感情が生まれて立ち止まってしまうことがよくあるんです。精神的に堕落しすぎて動けなくなってしまうこともあるし。でもそんな状態を抜け出して前を向いていきたいと強く思ったからこの曲を書きました。気持ちを奮い立たせてくれる、自分にとっての道しるべになるような曲を作りたいなって」
aikoの存在を身近に感じさせるブレスを合図に幕を開けるめくるめく世界。イントロの“トゥットゥル”スキャットで心地よく誘われていく先には、心を躍らせる鮮やかなサウンドと、その上で自由に歌い跳ねるaikoのボーカルが待っている。彼女が放つフレーズのひとつひとつはまるで魔法の言葉のようで、体の中に存在していたネガティブな感情はどんどんと解き放たれ、いつしか笑顔を浮かべている自分に気づくはず。その感覚はどこかaikoのライブに通ずるものがあるようにも思う。「日々のイヤなことは全部この場所に置いて帰ってください!」と言い、全身全霊で歌を届けるaikoの姿にオーディエンス全員が終始、満面の笑みを浮かべ続けるあのライブの感覚に。
「私の中にもライブのイメージはありました。この歌詞のように、がむしゃらに突き進む感覚っていうのは、ライブに来てくれたお客さんがいるからこそ抱けるものでもあるんですよ。自分にとってのライブという場所は今までにも増してものすごく大事なものになっているし、そこにある快感は他では絶対に味わえないものなんです。それを今年は『Love Like Rock vol.8』を通してたくさん経験することができたからこそ、こういう曲を作ることができたんだろうなとも思いますね」
「最近は自分がいいと思ったらそれでいいんやなって思えるようになったところもあって。ちょっと気持ちが楽になったんですよね。だからこそ自分のことは自分で決めて、今まで以上に楽しく生きていきたいなって思えるようになったんだと思います」。そんな彼女が生み出した「予告」は、彼女自身が、そしてすべての人が楽しい日々を過ごしていくためのかけがえのない1曲になることは間違いないだろう。
「例えば、“満員電車はイヤだけど、ドアが開いた時に吹き込む風がちょっと気持ちいいな”とか、そういう日々の小さな喜びみたいなものを一瞬でも感じられるきっかけに、この曲がなったらいいなって思いますね」
シングルには極上のカップリング曲も収録されている。「間違い探し」では、「相手への感情が“愛”なのかわからなくなっているけど、でも相手を大切な存在とは思っていて。その気持ちのはざまで揺れ動いている瞬間」を繊細に切り取っていく。もう1曲の「月が溶ける」では、「“ありがとう”と何度も言われると、それが“さよなら”に聞こえてしまうくらい相手のことがどうしようもなく好きなときのこと」をせつなく紡いだ。普遍的な感情をaikoにしか気づけない視点でリアルにすくい上げていくラブソングは、すべての恋愛ジャンキーたちに鋭く突き刺さることになるはずだ。
aikoは来年、メジャーデビュー20周年を迎える。キャリアを重ねるごとに強まっていく音楽への愛情と探求心をもってして生み出された本作は、そこに向けた瑞々しい“予告”なのかもしれない。彼女だけが知っている“あたしだけの道”の先に待ち受ける“愉快な話”に全力で期待したい。
aiko 37thシングル「予告」
<予告 あたしだけの道をあたしは知っている 変幻自在振り返れば綺麗>
<選べないよ ずっと だけどそれでいい きっとあたしのあたしが知っている>
aikoのニューシングル「予告」。それは、聴き手の心のモヤモヤを一瞬で晴れやかにし、自分を信じて前へと進むための力を与えてくれる最強の1曲となった。
「私自身、“でも”とか“だって”という感情が生まれて立ち止まってしまうことがよくあるんです。精神的に堕落しすぎて動けなくなってしまうこともあるし。でもそんな状態を抜け出して前を向いていきたいと強く思ったからこの曲を書きました。気持ちを奮い立たせてくれる、自分にとっての道しるべになるような曲を作りたいなって」
aikoの存在を身近に感じさせるブレスを合図に幕を開けるめくるめく世界。イントロの“トゥットゥル”スキャットで心地よく誘われていく先には、心を躍らせる鮮やかなサウンドと、その上で自由に歌い跳ねるaikoのボーカルが待っている。彼女が放つフレーズのひとつひとつはまるで魔法の言葉のようで、体の中に存在していたネガティブな感情はどんどんと解き放たれ、いつしか笑顔を浮かべている自分に気づくはず。その感覚はどこかaikoのライブに通ずるものがあるようにも思う。「日々のイヤなことは全部この場所に置いて帰ってください!」と言い、全身全霊で歌を届けるaikoの姿にオーディエンス全員が終始、満面の笑みを浮かべ続けるあのライブの感覚に。
「私の中にもライブのイメージはありました。この歌詞のように、がむしゃらに突き進む感覚っていうのは、ライブに来てくれたお客さんがいるからこそ抱けるものでもあるんですよ。自分にとってのライブという場所は今までにも増してものすごく大事なものになっているし、そこにある快感は他では絶対に味わえないものなんです。それを今年は『Love Like Rock vol.8』を通してたくさん経験することができたからこそ、こういう曲を作ることができたんだろうなとも思いますね」
「最近は自分がいいと思ったらそれでいいんやなって思えるようになったところもあって。ちょっと気持ちが楽になったんですよね。だからこそ自分のことは自分で決めて、今まで以上に楽しく生きていきたいなって思えるようになったんだと思います」。そんな彼女が生み出した「予告」は、彼女自身が、そしてすべての人が楽しい日々を過ごしていくためのかけがえのない1曲になることは間違いないだろう。
「例えば、“満員電車はイヤだけど、ドアが開いた時に吹き込む風がちょっと気持ちいいな”とか、そういう日々の小さな喜びみたいなものを一瞬でも感じられるきっかけに、この曲がなったらいいなって思いますね」
シングルには極上のカップリング曲も収録されている。「間違い探し」では、「相手への感情が“愛”なのかわからなくなっているけど、でも相手を大切な存在とは思っていて。その気持ちのはざまで揺れ動いている瞬間」を繊細に切り取っていく。もう1曲の「月が溶ける」では、「“ありがとう”と何度も言われると、それが“さよなら”に聞こえてしまうくらい相手のことがどうしようもなく好きなときのこと」をせつなく紡いだ。普遍的な感情をaikoにしか気づけない視点でリアルにすくい上げていくラブソングは、すべての恋愛ジャンキーたちに鋭く突き刺さることになるはずだ。
aikoは来年、メジャーデビュー20周年を迎える。キャリアを重ねるごとに強まっていく音楽への愛情と探求心をもってして生み出された本作は、そこに向けた瑞々しい“予告”なのかもしれない。彼女だけが知っている“あたしだけの道”の先に待ち受ける“愉快な話”に全力で期待したい。
aiko 37thシングル「予告」